◆Igo 初心者と定石・布石について
囲碁をはじめるにあたって、定石・布石を覚える必要はありません。
子供のころはまだしも、大人になるとある程度打てないと、
恥ずべき、みっともないということで、
碁会所やネット碁で打てない・・・
なんてことがあるでしょう。
実際のところ、囲碁は定石を覚えても強くなれません。
部分的に定石どおり打っていても、石の方向性が違ったら
定石を打っているのに形勢が悪くなります。
はじめたばかりですと、定石の真似はできても、
なぜ、そのように打つのかといった、
手の意味について理解できません。
※そもそも相手が定石外の手を打ってきたらどうするのか?
囲碁は盤面が広いため、
定石外の進行が普通です。
◆Igo 囲碁の基本定石について
囲碁の定石というのは、
部分の形の目安。
その目安の形に対して、自分の打つ手と相手の打つ手を考えながら打ちましょう。

※黒5に対し、白6と受けるのは定石形。
コミの無かった時代では、この白の受け方はあり得ないとされていました。
※定石というのは、互角の形。
自分の方が有利になるよう打たないといけないので、真似るだけでなく工夫する必要があります。
◆Igo 囲碁の布石について
碁盤をどのように使って打っていくかという構想。
囲碁の盤は、19x19と広いため、打ち方を考えたら際限がありません。

※星に打つ定石、黒は星3つ打っているので3連星、白は星2つで2連星と呼ばれます。
シンプルな布石ですが、初心者が3連星を使いこなすのは難しい。
※序盤の数手だけで、地に辛く打つのか? 厚く打つのか? バランスをとるのか?
といった方向性が決まってきます。
◆Igo 囲碁における定石・布石の意味
囲碁における定石というのは、部分的に双方最善と思われる変化図です。
どちらか片方が
100%良くなるような変化は、定石にはありません。
もし、どちらか片方の形勢が良くなってしまうようなら・・・、
それは必勝法となります。
同じ力量で形勢がいいなら、ミスしない限り負ける道理がない。
※ほぼノーリスクで仕掛けられ、相手が失敗したら100%良くなるような、ハメ手は存在します。
将棋で言う奇襲戦法の類。
定石の存在意義について
定石は、白、黒のお手本、互角のワカレになります。
この形になったら部分的に互角、実戦の変化はどちらが定石に比べ得してるか損しているかなど、
形勢判断のほか、後の打ち方の判断材料に使います。
※定石というのは、研究によって変化します。
アルファ碁の登場によって、悪手とされていた手の再検討などが行われていますが、
誤った運用をしない限り、定石とされる手がハッキリ悪いということはありません。
※定石というのは
部分において互角となるワカレのため、
全体として見た場合、使ってはいけない定石が出てきます。
◆Igo 定石や布石の勉強方法・やり方
囲碁教室のほか、本を読んで勉強するというのがまず考え付くでしょうが、
個人的に、初段に上がる位までは数をこなせば良いと思っています。
簡単な定石は、打っている内に自然と身に付きます。
無理手、無理筋の応酬など、段級位が上がるにつれなくなっていく・・・、
悪手も含め、段級位が低いうちに経験しておくと良いです。
※日本の段級位はとにかく甘いですから、習うより慣れろで行けます。
実戦以外で勉強する場合、有段者向けなど難しいものを勉強する必要はありません。
簡単な基本問題をひたすら繰り返すほうが重要です。
詳しい定石の打ち方が知りたい場合、定石ペディアがおすすめ。
http://www.josekipedia.com/
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